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「おやすみプンプンの花火の日にセックスするところを見て欲しい」
そういわれて譲り受けた全13巻
一周見たときは何も感じなかったけど、今、読み返してわかってきた気がします
「さようなら…ちゃん」
プンプンが初めて男性としてセックスをしたとき、頭の中で、過去の女性にそういいました
「こんなにもいともあっさりセックスひとつですべてのもんやりが解決してしまうとしたら、僕の今までの人生はなんだったんでしょうか?」
そういってこの世界に絶望したプンプンの感情に、僕は到達する必要があるのかもしれません
このまま重い愛を抱き続けて、ストーカーみたいに付きまとって、いいことなんて何もないのかもしれません
勝手に身の丈に合わない期待をして、失望して、その繰り返しが今の絶望を招いていることにぼんやりと気付いた気がします
昨晩生まれて初めてテレフォンセックスをしました
僕を好きだという女子大生の吐息を耳に受けながら、僕は必死に陰茎をこすりました
そうなる前に、LINEがなぜか突然全く繋がらなくなり、僕はそこで諦めきれず、スマホを再起動しました
世界線はそこで、分岐してしまったのかもしれません
なぜこのタイミングで彼女が現れたのか、僕のあの人への愛を試しに来たのか、遅かれ早かれ絶望する僕を救いに来たのか、または全てを壊しに来たのか
こんなこというのは恥ずかしいけど、じつは定期的にネットでタロット占いをしています
今日になって、今まで見たこともないカードが立て続けに出ました
「あの人はあなたを危険人物だとみなしています」
危険人物、そうだよなって思いました
僕はあの人の平穏を脅かしているだけなのではないか
あの人が今の人と幸せなら、僕はノイズでしかないのかもしれない
目も見ないで、ろくに会話もしないで、だけど会おうとしてくる、気持ち悪い
なんでこんなことを書くのか
3月最後の週に、あの人と4月から会えなくなることが判明したからです
まるで迷子に夜が来たようなのです
とはいえこんな暗いことばかり書いてても楽しくないと思うので、オチを書きますね
僕はテレフォンセックスでもいけませんでした